2022年1月の読書記録

自由研究には向かない殺人(推理小説)
弁護側の証人(推理小説)
火星の人(SF)
マルドゥック・スクランブル(SF)
マルドゥック・ヴェロシティ(SF)
マルドゥック・フラグメンツ(SF)
上流思考

仕事の本を一冊しか読んでいませんな。

最初の3冊は美容院で読んだ週刊誌の書評で高評価されていたので読んだ。弁護側の証人は古臭くてなんかちょっとね。自由研究には向かない殺人は、今どきのティーンがSNSを駆使して身近な事件を解決するのがまあ新鮮。中盤まで読むのが面倒だったが、そこからは一気に最後までするっと読めた。

火星の人はカタカナやアルファベットが多くて途中細かい描写を理解できないこともあったが、一番楽しめた。マット・デイモン主演の映画のほうは見ていたのだが、その原作がこれだった。映画だと説明がないままストーリーが進行するが、小説は背景も起きていることもその解決策もぜんぶ読めるのでついていきやすい。そして科学的SF(?)なので、全てにロジックがある。でも何より主人公のユーモアと工夫して生き延びる知恵が素晴らしい。

冲方丁のマルドゥックシリーズはなんか知らないけど、一年に一度くらい読みたくなる。そして読むたびに感傷的だなーという感想を抱く。

上流思考は仕事のために読んだ。チームのビジョンとかを策定しないといけないので、今一番響きそうなキーワード(軽薄だと思うが、上司がそういうの大好きなの)や思考方法のヒントを探すため。アマゾンで星がたくさんついてるし、具体例がたくさんあって読みやすい。

特に「怒りをコントロールする」話は私が抱えている問題と同じ。要は「ボールをください」って言えないから高校生が殺し合うという因果関係(若者2人+衝動(+酒?)+銃=死体)を見つけてそこに介入する話。まあコミュニケーション手段を持たないのよね。どうせ何言ってもだめだろという諦めがある。私の職場で起きていることもまさにこれですよ。ただ、40才、50才をどうやって啓蒙するんだか。

私一人がコミュニケーション能力高めみたいな体で仕事をして自分の価値を高めても、それは上流思考ではないってことなんだが、面倒だしそれでもいっかって低きに流れようとする自分がいる。