胃カメラ

人間ドックした。
胃カメラものんだ。胃カメラは苦しいけれど、麻酔されて意識朦朧はイヤなので、去年も今年も我慢してシラフで挑んだ。

私の中で胃カメラは、体が苦しくて暴れだしそうなパニック寸前なのを意思のちからで抑えてじっと耐えるという一種の修行的位置付けにある検査で、我慢を目的とすることでやり過ごすみたいな七転八倒な主客転倒が生じている。

今年もまた2年連続で鼻水と涙とヨダレだらけになってゲロゲロしながら我慢したのに、技師から胃に空気を入れても入れてもゲップで出されたから大したことわからんよと言われて終わり。胃カメラというのはどうやらカメラの先から胃に空気を送り込んで胃の内部をのしわを平らにして、病変がないかどうかを見る検査らしいということを2年かかってようやく認識した。

そんなこと去年言われなかったし、そもそもゲップ禁止なら先に教えてYO!! 苦しいからとにかくゲップしてたわ。

病院というのは責任回避のための説明はいくらでもするのに(稀だけど胃カメラで胃に穴が開くことがあるから、その時は頑張って自分の保険で治そうね! とか)、胃カメラでゲップを我慢することすら事前に教えてくれないという事実に愕然とした。0.005%の偶発症発生率を口頭でわざわざ説明して患者に説明書にサインさせて、発生率ほぼ100%のゲップに言及しないっておかしいでしょ。

2年連続で黒星した気分。私のだめさ加減に呆れた技師に来年は鎮痛剤点滴せよと言われたが、イヤなものはイヤ。つーか、ゲップダメなら言えよ。とりあえずこの一年はゲップを我慢するイメージトレーニングをして来年の胃カメラに備えたい。

胃癌や胃潰瘍があれば、遅くともその時には判明するであろう。