英語の学習法

英語の勉強方法なんて山ほどあるんだろうと思うが、私は一番シンプルに勉強した。基礎は学校教育で身に付け、あとは多読と映画視聴だけである。リスニングとスピーキングが不要なら、多読だけでよい。

単語を別個に覚えたりはしない。本を読みながら辞書をひいて意味を調べて、忘れたらまた調べる。ひたすらそれを繰り返すだけ。

文章が複雑で意味が理解できなかったらそこは飛ばしていい。多読を続ければそのうちわかるようになるから。

言語をマスターするには、凡人はある程度量をこなさないと身につかないと思う。だからわかってもわからなくても読み続けるしかない。読めば書けるようになるし、書けば実践力が身につく。

今はレベルの高い雑誌や新聞をネットでいくらでも購読できるので、元手をそれほどかけなくても英語の勉強ができる。私のお薦めはNew York Times。無料で10件くらいまで記事が毎月無料で読めるし、有料購読でも一月1,000円くらいである。Netflixの新シリーズの批評から最新のアメリカの政治から、科学、教育、ファッションなど、幅広いテーマの記事がいくらでも読める。しかも内容にもよるが、比較的平易な英語で書かれているものが多いので読みやすい。

以前は記事一本から有料で読めたりしたが、今もそういうサービスがあるのかどうかは不明。しかしNYTが世界のメディアのなかで今一番ウェブ展開で成功しているのは、そういう使い勝手のよさがあるからだろう。それにくらべて日本の新聞は値段が高すぎだという気がしてならない。

閑話休題
私は英語の他にあと一ヶ国語話せるが、どちらも学習法は同じである。読んで頭のなかにその言葉の回路を作っていく。更にテレビや映画を見てその回路を別の方面からも強化して、同時に少しずつ話す練習をすればよい。

逆に言えば、留学したって地道に努力しなければ語学は身につかない。だから語学を身につけるのに留学はマストではないと思う。

多読以外に語学をある程度のレベルまで引き上げる道はないと思う。更にいえば、母国語の基礎がないと外国語の習得は難しい。母国語以上に外国語のレベルが上がることはないから。だから幼児の英語教育は不要。中学からゆるゆる勉強してそれなりの努力をすれば英語なんて十分身につく。ネイティブ並みの発音で英語を話しても、内容が伴わないと意味がないわけで、ジャパニーズ訛りの英語をきちんと話せればそれでよいと思う。

それには、英語と並行して日本語も多読しないとダメである。最近の英語教育ではそこが忘れられていると思う。