コード211とニコラス・ケイジ

ニコラス・ケイジ主演の映画。しばらく前にすっからかんになってその後は仕事を選ばず、B級映画にバンバン出演している印象が強かったのでニコラス・ケイジの映画は避けていた。しかしアマゾンプライムで100円だったのと、評価が4つ星だったので見てみた。

やっぱり駄作だった。
最初の20分くらい延々とカブールだかどっかの中東の話で、見る映画間違えたかと思って思わず確認してしまった。そこからしてつまらない。

そしてニコラス・ケイジ以外全員無名で演技が下手。更にストーリーが妙ににょろにょろしていて、登場人物ばかり多く、誰にもスポットが当たらないという不思議な展開。緊張感もないし、感情移入もできない。

見る前は、ベテラン警官のニコラス・ケイジが勤務中に銀行強盗が発生して、でもロス市警とかSWATとか頼りにならないから無双して犯人をやっつけるというダイハード2系の話を期待していた。

あるいはザ・アウトローみたいに悪者にもスポットが当たって、主人公との一騎討ちがあるかもとわくわくしていた。

そしたら冴えないニコラス・ケイジは最後まで冴えないまま。最後の悪いやつを射殺したのはそれまでうろちょろしてたインターポールの刑事。

銃撃戦と爆破場面だけがやたら多くて、最後の方でニコラス・ケイジが同僚の警官に「お前何で援護射撃しないんだよ(怒!)」って振り返ったらそいつが死んでたという場面では笑いそうになってしまった。コントかよ。

まだこんな映画に出てるってことは借金返せてないのよね。ニコラス・ケイジの近況についてなんとなくわかった気にはなったが、だからどうというわけでもない。

リモートワークの功罪

ついに緊急事態宣言が全国に拡大。
しかしうちは夫婦で静かにリモートワークしているだけなので、今のところは通勤がなくなって楽だな程度のインパクトである。

一人どうしても連絡がつかなかったお客さんがコロナで入院していたそうで、それが身近なコロナ一号である。まだコロナは比較的遠いなという感じ。これから増えていくのだろうか?

それより問題なのはボス。
いまだに夜飲みに行ってるし、同僚が召集されたリモート会議にすぐ出ないと家事してる疑惑をかけるし、色んな意味でサイテー。ちゃんと仕事してるかチェックするために、抜き打ちで今からミーティングっていうのをよくやる。

でも女性ばかりのチームでみんな多分すっぴんなので、テレビ会議ではなく音声だけで許してくれるところはなんか理解があってよい。

残業はリモートワークだからという理由で禁止。仕事量は変わらないのに不便なリモートワークで残業も許されない。夕方になるとストレスがたまってきて憤死しそうになる。

が、リモートワークだと夜走りに出られる! 一日おきぐらいに走れるのがこんなに幸せだとは思わなかった。もうこのままずっと在宅でいいかも。つーか、ちんけなボスにこき使われるのにもううんざりしてきたので、コロナが終わるころには仕事辞めていいのかも。今の気持ちはそんな感じ。

3月は疲労困憊して1回しか走れなかったのに、4月はもりもり走ってる。気力がわくと、辞めたい気持ちも強くなってくる。

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Making the Cutの気になる出演者について(特にナオミ・キャンベル)

前回の続き。

アマゾンプライムのMaking the Cutで司会をつとめるハイディ・クルムがエイジレスな美しさなのには感嘆した。調べたら同い年であった。

でも注意して見ていると、サブリミナル効果を狙って違う映像を一瞬挿入したみたいな感じで、顔がドナテラ・ヴェルサーチになる瞬間がある。それを見て、やっぱり自然にエイジレスなんて無理だなと安心する。(ドナテラ・ヴェルサーチジャンニ・ヴェルサーチの妹で、整形をしすぎで顔が人間離れしてしまった人。)

更にエイジレスなのが審査員をつとめるナオミ・キャンベル。1970年生まれだからもう50である。肌の色が濃いのでシワが目立ちにくいというメリットはあるだろうが、それにしても30くらいにしか見えない。化け物のような美しさである。しかし多分ボトックスをやり過ぎて、その反動で表情がぜんぜんなくなってしまった。

無表情のまま低く太い声でズバズバダメ出しするから怖いのなんの。自分が応援していたデザイナーが去っていくときは涙も見せたが、相変わらず無表情。顔と感情が不一致なところが、よくできたAIロボット的無機質さをもって最新トレンドをキャッチアップしているようにも思えて、どこまでが意図的な演出なのかよめない。さすがナオミって感じ。

更に、イニシアチブをとろうとするハイディを簡単にあしらって常に言いたいことを言うKYさは、過去の荒い気性も思い起こさせる。この2人絶対仲悪いだろうなと勘ぐりたくなる気まずい空気が流れるのが何とも言えない。そんなわけで、メインキャラじゃないのにやけに存在感を発揮するナオミから目が離せない。 当初の舞台パリが東京に移動しても付き合ってくれるし、スケジュールも空いてるんだろうな、この人。これを機に再ブレークを果たしていただきたい。なんならシーズン2の司会になってほしい。でもハイディみたいな喋りは下手そうだから無理かな。

そして候補者の一人である韓国系アメリカ人、ジウォンも整形していると思った。頬のあたりがなんとも言えず不自然なんである。笑うとその部分だけ持ち上がるので、気になってしようがない。目の形も変えているようで、全体的に顔が白人よりになっている。彼女は自分の韓国人としてのルーツをとても大切にしていて、韓国とアメリカをデザインの中で融合させようと頑張っている。その延長で顔はアメリカ風にしてみたのだろうか。

こんな感じで、Making the Cutは本筋とは違うところでも楽しめるので、わりとお薦めである。

初めてのリモートワーク

弊社も緊急事態宣言が出て急遽リモートワークに移行した。ボスはその2週間前から既に一人でリモートワークを始めていた。そして夜飲み会がある時だけ午後から出勤する。こういう時にリーダーの資質があらわになる。そして同時に緊急事態宣言の限界も明確になる。要はうちのボスも首相もダメダメってことではないだろうか。

ケチなボスは最近一人辞めたのに人員を補充せず、リモートワークに移行したことを理由に我々には残業代を払わず、残った人間を上手にこきつかってこの後に来る不況に備えようとしている。自分の飲み代はけちらないくせに人件費にはせこすぎて、働く人間のモチベーションは下がりまくりである。

そして肝心のリモートワークだが、家で働くからこっそり昼寝とかできちゃうのかなーと甘いことを考えていたら、会社にいるのとあまり変わらない忙しさであった。むしろチャットだけで指示をあおがれるので、気が抜けない。ちゃっちゃ反応しないと同僚の仕事が滞るため、自分の仕事だけに集中できるわけでもない。電話に邪魔されないのだけがまあよい点かもしれない。

ただ、往復2時間以上の通勤が週一に減ったのは大きな負担軽減であった。18時過ぎに仕事が終わったらそのまま走りに出られる。戻ってきたらまた少し仕事をして終わり。

しかし仕事量は変わらないので、定時に上がっていたら積み残しがどんどん増えていく。しょうがないので週末にサービス残業で残りを片付けて次の週に備える感じである。

残業分を給料に反映してくれるなら、リモートワークも悪くない。会社も社員が週に1、2日勤務なら、定期代も浮かせられるし、事務所だって縮小できるのではないか。

というようなことをボスにどう伝えるか、つらつら考える週末である。

トップモデル番組の思い出

アマゾンプライムのリアリティーショー系のデザイナー見つけ番組、Making the Cutを見た。世界中のデザイナーが10人くらい集められ、毎週選抜されていく方式。タイラ・バンクスが始めたファッションモデルオーディション番組(America's Next Top Model)を踏襲している。で、トップモデルシリーズを見ていた時のことを思い出した。

Making the Cutの司会はハイディ・クルム。この人はGermany's Next Top Modelの司会だったし、英語も上手で毎回ハイテンションなのでまあ適任。タイラ・バンクスはANTMの色がつきすぎたから、今回は似たバックグラウンドのハイディを起用したということなのか?

私はこの系統のオーディション番組が好きで、アメリカとカナダとドイツとオーストリアのを一時期よく見ていた。トップモデルシリーズがフランチャイズ化して一気に世界中に広まった時期があって、色々見比べていたのである。でも皮肉なことにそこから誰一人としてトップモデルは出なかったと思う。

トップモデルシリーズを総括すると、目の前にトップモデルのステータスというニンジンをぶら下げられた若い美しい女性たちが、エゴむき出しで定義のはっきりしない美を競い合うのを視聴者が楽しむという品のない番組だった。

タイラやハイディは、モデルならこれくらいしなきゃと、本当だかなんだかわからん大義を掲げて参加者に長い髪を切らせたり、裸に近い格好をさせ、カメラは彼女たちが取り乱すのを逐一映し出した。参加者が羞恥心を見せるとプロとしてなってないと説教される。

二人とも元トップモデルの大御所だから自分の苦労話とか滔々と語る。でもはたから見ていると、自分が苦労したんだからお前らも同じ苦労をしろよと若い世代を苦しめるおっさんたちとやっていることはあまり変わらないのである。

もっとたちが悪いのは、モデルとしては旬を過ぎた中年女がそのキャリアをバックに、若いモデル志望の女性たちをカメラの前で競わせて金儲けしていたこと。要は、元トップモデルたちがキャットウォークを下りたあとも稼ぎ続けるための舞台装置があのシリーズだったのである、多分。

参加者たちもアクが強いのが揃ってるので、足の引っ張りあいとか、ケンカとか、わりにすごかった。そりゃ一攫千金を狙う目立ちたがりやたちにストレス与えて長期間集団生活させれば仲たがいもするだろうに、逆に問題行動をする者は心が弱くてモデルに向かないというような見せ方をする演出もあざとかった。

当時の参加者たちに昔を振り返ってもらうインタビュー番組とか作ったらいいのではないか。当時から批判はあったが、今思い出してもけっこう問題だらけの番組だった。

ジョギングとフルマラソン

数年前にジョギングを始めた。その時山登りもしていたので、脚力をつけるのが目的だった。そのうち走る距離が10km, 20km...とのびていき、人気のマラソン大会にも抽選で当たったので、フルマラソンにも挑戦した。

4時間半はきれなかったが、4時間40分くらいで走れた。40過ぎで走り始めて一年以内でこの記録ならけっこういけるんじゃないかと調子にのったのがよくなかった。

走り込みすぎて膝を壊したのである。お陰で一発当選した東京マラソンの記録は6時間とか7時間とか惨憺たる記録だった。そしてその次の月に参加した大島ウルトラマラソン(58km)は制限時間ギリギリの8時間45分くらいでゴール。大島ウルトラマラソンは高低差が激しい難コースだったので制限時間内にゴールできたのは何よりだったが、辛すぎてもう走れない。

それ以来もう長距離は走らず、週末にせいぜい5kmとか10km走ってお茶をにごしている。私ってやればできるじゃんということで満足してしまったのもある。

今振り返ってもあの一年はちょっと意味不明だった。仕事が暇すぎたから? なんか自分で成し遂げたかったから? いや、リミッターは頭のなかにあるということ? 謎である。そしてフルマラソンを走ることは多分もうない。

野良猫

一年前に保護された野良猫を引き取った。

初めてうちに来た猫は元の家で捕獲されたショックで脱糞して糞まみれだった。それを見た私もショックだった。人に慣れてないとは聞いてたけど、ウンコまみれとは聞いていない。とりあえず、こんなの何でもないですよ、っていうかよくあることですよね、くらいのやせ我慢ポーカーフェイスを保つので精一杯だった。

とにかく人に全く慣れていない猫で、うちに来て数ヵ月は隠れて暮らしていた。そのうち少しずつ私たちと生活をすることに慣れてきたが、絶対に近づいてこない。油断している時に後ろから背中を触るのがせいぜいである。猫はそれでも驚いて30cmくらい垂直ジャンプして逃げる。

猫を飼い始めて一年以上になるが、驚くほど距離が縮まらない。そのうち慣れるのかと考えていたが、ぜんぜん慣れない。見た目がよいので遠巻きにかわいーと言ってるだけである。猫のくせにきどってんじゃねーよという気がしないでもないが、とにかく気を許してくれないのでもーどうしようもない。

引き裂かれたカーテンとかがしゃがしゃになった畳とか、ひっかかかれて毛糸がぴよーんと出た2万円のセーターとか、猫がかわいければ全てを帳消しにできるんだろうけど、うちの猫はただいるだけなので、愛玩動物ですらない。ただの雑種の年齢不詳の元野良のくせに結果的には観賞用猫というステータスにおさまってしまい、ちょっと意味不明の状況である。

猫がなつく日は果たして来るのだろうか? ネットにも野良の成猫を飼った話はあまりないので、今後の展開は全くもって不明である。